口の中に出来物ができた
口の中に「できもの」ができる原因はいくつか考えられます。大きく分けて一時的なものから病気によるものまで幅広いです。
【東洋医学からみた原因】
① 熱邪(ねつじゃ)
- 特徴:赤く腫れて痛む、口内炎が繰り返し出る、口が渇く、のどが痛い
- 原因:辛い物・油っこい物・アルコールの過食、ストレスによる「肝火上炎」など
- おすすめ食べ物:ゴーヤ、トマト、きゅうり、緑豆、苦瓜茶など
② 陰虚火旺(いんきょかおう)
- 特徴:できものが慢性化、赤みより潰瘍、寝汗・手足のほてり・口の渇き
- 原因:加齢・過労・慢性病による「陰液不足」から虚火が上がる
- おすすめ食べ物:白きくらげ、黒ごま、はちみつ、豆乳、梨
③ 脾胃湿熱(ひいしつねつ)
- 特徴:口内の粘つき、舌苔が黄色く厚い、胃もたれ・軟便、口臭
- 原因:甘い物・脂っこい物の摂りすぎ、湿気の多い環境
- おすすめ食べ物:はと麦、冬瓜、大根、緑茶
④ 気血両虚(きけつりょうきょ)
- 特徴:できものが治りにくい、疲れやすい、顔色が悪い、舌が淡い
- 原因:慢性疲労や病後、血虚・気虚による再生力不足
- おすすめ食べ物:黒豆、鶏肉、ほうれん草、なつめ
【アドバイス】
① 体の熱をためない
- 辛いもの・アルコール・油っこいものを控える
- 夜更かしを避け、睡眠で体を休める
② 潤いを補う
- 梨・はちみつ・豆乳・白きくらげなどを食事に取り入れる
- 水分はこまめに少量ずつ摂る
③ 胃腸を大切に
- 暴飲暴食を避ける
- 冷たいものを摂りすぎない
- 甘いものを控える
【日常生活で意識したいこと】
- ストレスをためすぎない
- 適度な運動で巡りを良くする
- 季節の変わり目は体調管理を丁寧に
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【口の中のできものにおすすめのツボ4選】

① 合谷(ごうこく)
- 場所:手の甲、親指と人差し指の骨が交わる所
- 効果:全身の気の流れを整え、炎症や痛みを鎮める。口内炎・歯の痛みにもよく使われる。
② 曲池(きょくち)
- 場所:肘を曲げたときにできるシワの外側の端
- 効果:体にこもった熱を冷ます作用が強い。顔や口周りの炎症を鎮める。
③ 内庭(ないてい)
- 場所:足の甲、第2・第3趾の間、水かきの後ろのくぼみ
- 効果:胃腸にたまった熱を取る。口内炎や口臭、胃の不快感にも。
④ 太谿(たいけい)
- 場所:内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみ
- 効果:腎陰を補い、体に不足した潤いを補給。繰り返す口内炎や慢性的なできものに。
【セルフケアのポイント】
- 指圧やお灸(せんねん灸など)で軽く刺激する
- 痛みや赤みが強いときは「合谷・曲池」
- 繰り返す・慢性的なら「太谿・内庭」も合わせる
- 無理に強く押さず、気持ちよい程度の刺激で。