梅雨時期に起こりやすい頭痛
🌧️ 【西洋医学からみた原因】
- ✅気圧の変化
梅雨時期は低気圧が続きます。気圧が下がると、血管が拡張しやすくなり、それが偏頭痛や緊張型頭痛を引き起こす要因に。 - ✅自律神経の乱れ
気温・湿度の変動や日照不足が続き、交感神経と副交感神経のバランスが崩れやすくなります。これにより頭痛が起こる場合があります。 - ✅水分代謝の乱れ
高湿度で汗が蒸発しにくく、体に水分が溜まりやすくなり、むくみや頭重感、頭痛につながることも。 - ✅睡眠不足・ストレス
天候不順による気分の落ち込みや睡眠の質低下が頭痛を悪化させることがあります。
🌿 【東洋医学からみた原因】
- ✅湿邪(しつじゃ)による影響
梅雨時期は「湿」の邪気が体内に侵入しやすくなり、体内の「気血水(きけつすい)」の巡りが悪くなります。特に「湿」は頭部に停滞すると、頭が重だるく痛む「湿痰頭痛」を引き起こします。 - ✅気滞(きたい)・気虚(ききょ)
気の巡りが悪くなる「気滞」や、エネルギー不足の「気虚」の状態では、天候の影響を受けやすくなり、頭痛につながる場合があります。 - ✅肝気鬱結(かんきうっけつ)
梅雨は気分が晴れにくく、精神的ストレスが溜まりやすい季節。肝の働きが滞り「肝気鬱結」になると、気が頭部に昇りすぎて「片頭痛」などが起こりやすくなります。 - ✅脾の弱り(水湿の停滞)
→ 脾の働きが弱ると体内の水分代謝が落ち、「湿邪」がたまりやすくなり、むくみや頭の重さ・痛みが出ることがあります。
🌸 生活習慣のセルフケア
- ①規則正しい生活リズム
睡眠不足や生活の乱れが自律神経を乱しやすい季節。朝起きる時間・寝る時間を一定に。 - ②適度な運動
軽いストレッチやウォーキングで血行促進。「湿邪」を追い出しやすい身体に。 - ③室内環境を整える
除湿器やエアコンで湿度コントロール(目安は50〜60%程度)。湿気で頭重感が出やすい方には特に有効。
🌿 食事のセルフケア
- ①利水・健脾の食材をとる
ハトムギ茶、小豆、とうもろこし、きゅうりなど
体内の余分な水分を排出しやすくして「湿邪」を軽減。 - ②冷たいもの、甘いものは控えめに
冷たい飲食物や甘いものは脾胃の働きを弱め、湿が停滞しやすくなるので注意。
💆♀️ おすすめのツボ
百会(ひゃくえ)
頭のてっぺん、軽く押すことで頭痛や重だるさに。- 風池(ふうち)
首の後ろ、髪の生え際のくぼみ部分。片頭痛や肩こりにも効果的。 - 内関(ないかん)
手首内側、3本指分のところ。自律神経を整え、ストレス性の頭痛にも。 - 合谷(ごうこく)
手の親指と人差し指の間。頭痛全般や首肩の緊張に有効。
※ 各ツボを1回5〜10秒ほど、ゆっくり3〜5セット程度押しましょう。