「更年期」といわれたけど本当に更年期なの?【症例】

こんにちは、癒鍼堂治療院院長の辻です。当院で鍼灸を受けられて良くなられた方をご紹介する症例ブログ、「更年期」といわれたけど本当に更年期なの?です。
■来院された方:羽曳野市在住・40代・女性
■主な症状:体のほてり、眠りの浅さ
来院までの経緯
会社で責任あるポジションにつき、残業やストレスが増えていた頃から、体のほてり・動悸・頭の重さ・眠りの浅さが出てきたそうです。
病院で「更年期症状」と言われ、ホルモン補充療法も試されたもののあまり改善はせず。
「薬ではなく、体質から整えたい」との思いで来院されました。
初回来院時の主な悩み
初回のカウンセリングでお聞きしたこの方のお悩みポイント
- 夜になると急にほてる
- 頭が重く、肩こり・首こりがつらい
- イライラして眠れない日が続く
- 病院では「更年期」と言われたが、薬が合わなかった
初回来院時の体の状態
- 気滞(きたい)+血虚(けっきょ)+腎虚(じんきょ)の状態。
- ストレスによって気の巡りが悪くなり、さらに冷えと疲労が重なって腎の力が落ちている
- 上熱下寒(下半身が冷えるのに上半身がほてる「冷えのぼせ」状態を起こしている)
施術経過
■1回目~3回目(1週に1回ペース)
首・肩・背中のこわばりを緩める鍼と推拿。施術後はよく眠れる日が増える。
4回目~6回目(2週に1回ペース)
腎を補うツボを中心に調整。のぼせが減り、気分が落ち着く。
7回目以降(3週に1回ペース)
自律神経を整えるツボを加え、睡眠の質が安定。
約2ヶ月後には、夜のほてりや不眠がほとんどなくなり、「気分が穏やかになった」「仕事中にイライラしにくくなった」
とのご報告をいただきました。
この方にいただいた感想
最初は更年期だから仕方ないと思っていました。
夜になると顔が熱くなって眠れず、朝はだるくて起きられない日が続いていました。病院でホルモンの薬を出されましたが、
あまり変化がなく不安だったんです。
癒鍼堂さんで冷えのぼせや、気の滞りといった説明を丁寧にしてもらえて、自分の体の状態がやっと理解できました。
鍼をしてもらった日は夜ぐっすり眠れて、翌朝の目覚めがスッキリして驚きました。
今では以前より気持ちも前向きになり、『これが更年期』と思い込まなくて良かったなと思っています。」
院長から
当院ではこの方のように、原因がよく分からず困って頼って来られる方が多くいます。どの方が来られてもそうですが、まずは詳しくお話をお聞きし、そこからどんな施術をしていくかを組み立てていきます。
今回のケースは、【1】気滞を緩める【2】血を補い腎を温める【3】自律神経を整え、全体の巡りを調えるの順番で施術をすすめていきました。
「更年期」と言われると、不安になったり、もう年齢のせいだから仕方ないと感じてしまう方も多いと思います。
ですが、東洋医学から見ると、更年期の不調は体が変化を知らせてくれているサインです。
それは決して「終わり」ではなく、次のステージへ向かう準備期間でもあります。
この方のように、気や血、腎のバランスを整えることで、ほてりや不眠、イライラなどの症状は自然と落ち着いていきます。
体を整えると、心も穏やかに。「もう一度、自分の体と向き合う時間」を持つことで、更年期をつらい時期ではなく、
整えるチャンスに変えることができます。
どうぞ焦らず、ご自身のペースで体を大切にしていきましょう。
