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暑い時期のうつとは?東洋医学からの見方と対策【症例】

暑い時期のうつとは?東洋医学からの見方と対策【症例】


こんにちは、癒鍼堂治療院院長の辻です。当院で鍼灸を受けられて良くなられた方をご紹介する症例ブログ、今回は暑い時期のうつとは?東洋医学からの見方と対策です。

■来院された方:大阪市在住・20代・女性
■主な症状:気分の落ち込み・不眠・食欲不振

来院までの経緯

毎年、夏になると 気分の落ち込み・不眠・食欲不振 に悩まされていました。特に今年は、夜なかなか眠れず、日中はやる気が出ない状態が続き、「夏バテかな」と思っていたものの、心の不調も感じるようになり来院されました。

初回来院時の主な悩み

初回のカウンセリングでお聞きしたこの方のお悩みポイント

  • 夜眠れない:布団に入っても1〜2時間眠れず、夜中も何度も目が覚める
  • 気分の落ち込み:「何もしたくない」「涙が出てしまう」ことがある
  • 食欲がない:冷たい飲み物やアイスに偏り、体重が減少してきた
  • 疲労感・倦怠感:朝起きても体が重く、仕事にも集中できない
  • 体調の波が大きい:元気な日もあるが、落ち込む日は全く手につかない

初回来院時の体の状態

  • 胃顔色はやや赤く、舌は赤みが強く舌先に赤点あり
  • 胃のあたりに重さがあり、食欲不振が続いている
  • 脈は細く速い
  • 不安感が強く、夜になると緊張して眠れない

施術経過

■1回目~6回目(1週に1回ペース)

「体がぽかぽかして落ち着く感じ」との声。来院前に比べ、夜はいつもより早く眠れるよにはなったが、夜中に2回は目が覚める。

7回目~12回目(2週に1回ペース)

以前より寝つきは改善。入眠まで30分ほどで眠れるようになった。食欲が少し戻り、冷たい飲み物を控えられるようになった。

13回目~16回目(3週に1回ペース)

夜中に目が覚めることが減少し、朝まで眠れる日が増えてきた。気分の落ち込みが軽くなり、「日中に外出する気力が出てきた」との報告。「お腹が心地よく温まり、消化が楽になった」との感想。

17回目~20回目月に1回ペース)

不眠はほぼ解消。週の大半はぐっすり眠れる。気分の波が安定し、イライラや涙が出ることが減った。食欲が回復し、体重も少し戻ってきた。「朝起きた時に体が軽く、仕事にも集中できる」と実感。

この方にいただいた感想

夏になると、毎年体も心もしんどくて仕方がありませんでした。特に今年は夜眠れず、気持ちも落ち込み、何をしても楽しく感じられなくて……。正直、最初は鍼で良くなるのか半信半疑でした。

でも、治療を受けてから少しずつ眠れるようになり、気持ちも軽くなっていくのを実感しました。特に5回目あたりから『朝起きても体がラク』と感じられたことに驚きました。

今では食欲も戻り、気分も安定して、仕事にも集中できるようになりました。毎年夏が憂うつだったのに、今年は気持ちに余裕を持って過ごせていることが本当に嬉しいです。ありがとうございました。

院長から

当院ではこの方のように、原因がよく分からず困って頼って来られる方が多くいます。どの方が来られてもそうですが、まずは詳しくお話をお聞きし、そこからどんな施術をしていくかを組み立てていきます。

今回のケースは、【1】「心」「脾胃」のバランスを整える【2】体の熱を逃がしつつ、消化器系を補う施術【3】自宅では冷たい飲み物を控え温かいスープをすすめるの順番で施術をすすめていきました。

毎年夏になると「調子が悪い」「やる気が出ない」「眠れない」そんな声を多くいただきます。体と心はつながっており、整えていくことで自然と笑顔が戻ります。東洋医学では「心」と「脾胃」が弱ると、気持ちの落ち込みや不眠につながると考えます。暑い時期のうつは決して珍しいものではなく、鍼灸による調整で改善を目指せます。ひとりで我慢せず、気軽にご相談いただければと思います。

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