暑いこの時期に起こりやすい腹痛とは?【症例】
こんにちは、癒鍼堂治療院院長の辻です。当院で鍼灸を受けられて良くなられた方をご紹介する症例ブログ、暑いこの時期に起こりやすい腹痛とは?の【症例】です。
■来院された方:羽曳野市在住・50代・女性
■主な症状:お腹が痛む。下痢をする。
来院までの経緯
冷たい飲み物やアイスを口にする機会が増え、お腹の調子を崩しやすい体質でした。特に今年は、仕事の合間に冷たいコーヒーや炭酸飲料をよく飲むようになってから、お腹がゴロゴロする、下痢が続く、食欲が落ちるといった症状が強く出るようになりました。
市販の整腸剤を試してもあまり改善せず、「毎年夏は体調を崩すのは仕方がない」と半ば諦めていたところ、知人から「鍼灸で胃腸の調子を整えられる」と聞き、当院へ来院されました。
初回来院時の主な悩み
初回のカウンセリングでお聞きしたこの方のお悩みポイント
- 下腹部の冷えと張り感
- 冷たい物を摂るとすぐにお腹がゴロゴロする
- 食欲が低下し、疲れやすい
初回来院時の体の状態
- 下腹部が常に冷えていて、軽く押すと張ったような違和感。
- 冷たい飲食の後にお腹がゴロゴロして下痢しやすい。
- 食欲低下と倦怠感。
- やや舌は淡い色で苔が白っぽく、脈は弱め。「脾胃の虚寒」
施術経過
■1回目~2回目(1週に1回ペース)
お腹の冷えを取り、胃腸の働きを高める目的で「足三里」「中脘」「関元」「三陰交」に鍼と温灸を実施。施術後にはお腹の張り感が和らぎ、下痢の頻度も少し減少。
3回目~5回目(2週に1回ペース)
お腹の冷え感が軽減し、下痢の回数も減ってきたとのこと。食欲も少しずつ戻ってきた。引き続き同じ経絡を中心に調整。
6回目以降(3週に1回ペース)
腹痛がほとんどなくなり、便通が安定。冷たい飲み物を減らす習慣もつき、体の疲れも軽くなった。舌の色にも改善がみられ、脈も安定してきた。
定期的なメンテナンスを続けることで、夏場でも腹痛が起こりにくい体質に整ってきた。患者さん自身も「お灸を自宅で取り入れる」などセルフケアを実践し、再発防止につながっている。
いる。
この方にいただいた感想
冷たい飲み物を控えた方がいいのは分かっていましたが、なかなかやめられず、薬を飲んでも改善しなかったのですが、こちらで鍼とお灸を受けてから少しずつ体が楽になっていきました。
今では冷たい物を飲んでも前ほどお腹を壊さなくなり、安心して夏を過ごせています。家でできるお灸の方法も教えていただけて助かっています。
院長から
当院ではこの方のように、原因がよく分からず困って頼って来られる方が多くいます。どの方が来られてもそうですが、まずは詳しくお話をお聞きし、そこからどんな施術をしていくかを組み立てていきます。
今回のケースは、【1】胃腸の冷えを取り除く。【2】胃腸の働きを高める。【3】お灸も使い自宅での生活ケアを指導。
夏は冷たい飲み物やエアコンで、思っている以上に胃腸が冷えてしまいます。胃腸は体の元気をつくる大切な臓器ですので、弱ってしまうと全身の不調につながります。
今回の患者様のように、毎年夏になると腹痛や下痢を繰り返す方は少なくありません。
鍼灸ではお腹を温め、胃腸の働きを整えることで、自然と体が元気を取り戻していきます。お灸やツボ押しなど、ご自宅でできるセルフケアも取り入れると効果が続きやすくなります。
「夏になるといつもお腹の調子が悪い」とお悩みの方は、一人で我慢せずにぜひご相談ください。