30代から60代の方に多くみられる五月病
🌿五月病の原因とアドバイス
【西洋医学から見た原因とアドバイス】
🔍 【原因】
- ✅多重なストレス:仕事・家事・介護・人間関係など、複数の役割に伴う心的負担。
- ✅ホルモンバランスの変化:プレ更年期・更年期によるエストロゲン低下で情緒不安定になりやすい。
- ✅自律神経の乱れ:季節の変わり目・生活習慣の乱れが引き金。
- ✅睡眠や食欲の不調:疲れやすく、やる気が出ない、眠りが浅いなどの症状。
💡 【アドバイス】
- ①朝の光を浴びる:セロトニンの分泌を促進し、気分の落ち込みを緩和。
- ②ストレスケア習慣を取り入れる:散歩、アロマ、カフェタイム、友人との会話など。
- ③バランスのよい食事を意識:ビタミンB群・マグネシウム・鉄分を積極的に(豆類、緑黄色野菜、魚など)。
- ④婦人科での相談も視野に:更年期症状が絡んでいる場合、ホルモン治療や漢方処方が有効なことも。
【東洋医学から見た原因とアドバイス】
🔍 【原因】
- ✅気滞(きたい):気分の抑うつ、怒りやイライラなどで「気」が滞っている。
- ✅肝鬱気滞(かんうつきたい)+脾虚(ひきょ):情緒の不安定さが胃腸機能の低下にもつながる。
- ✅心脾両虚(しんぴりょうきょ):思い悩みやすく、疲れやすく、不眠・不安感が出る。
- ✅更年期=腎の衰えも関与:東洋医学では加齢とともに「腎」が弱くなると考える。
💡 【アドバイス】
- ①気の巡りを促す食材・習慣を取り入れる:みかんの皮(陳皮)、生姜、紫蘇、軽いストレッチや散歩。
- ②肝を整える生活:感情の発散:日記を書く、自然にふれる、音楽で心を緩める。
- 頭を使いすぎず、リラックスを大事に。
- ③脾をいたわる食養生:温かいもの・煮込み料理・お粥などで胃腸の負担を軽減。
「がんばりすぎず、まずは“自分を労わる”ことを優先に。」
30〜60代の特に女性の方は、周囲に気を遣いすぎるあまり、自分の不調を後回しにしがちです。体と心の声に耳を傾け、無理なく“自分のペース”で過ごすことが、五月病の予防にも回復にもつながります。
🌸 五月病におすすめのツボ4選
1. 太衝(たいしょう)
- 位置:足の甲、親指と人差し指の骨の間をなぞっていき、指が止まるくぼみ。
- 効果:肝の気を整え、イライラ・緊張・不眠・月経不順に◎。
- セルフケア:親指でゆっくり3〜5秒押して、離す。これを5回繰り返す。
2. 内関(ないかん)
- 位置:手首のシワから指3本分ひじ側、2本の腱の間。
- 効果:ストレス・不安感・動悸・吐き気などの精神的・内臓的不調に。
- セルフケア:指で軽く押しながら深呼吸。気持ちが落ち着いてくる。
3. 足三里(あしさんり)
- 位置:膝のお皿の外側下端から指4本分下、脛の骨のすぐ外側。
- 効果:胃腸の調子を整え、疲労回復・免疫力UP・気力不足に。
- セルフケア:親指で心地よい強さで10秒ほど押す。お灸もおすすめ。
4. 百会(ひゃくえ)
- 位置:頭のてっぺん。両耳を結ぶ線と眉間の中心から頭頂にのびる線の交点。
- 効果:自律神経を整える、頭痛・不眠・気分の落ち込み・更年期症状に。
- セルフケア:中指で軽く円を描くようにマッサージ。深呼吸と併せて。
💡ワンポイント
- 毎日続けることが大切です。無理せず、1日数分から始めましょう。
- お灸(市販の台座灸など)を使うとより効果的ですが、熱さに注意してください。
- 体調や体質によって合わない場合もあるため、違和感を感じたら無理せず中止しましょう。