暑いこの時期、食べたものが逆流する【症例】
こんにちは、癒鍼堂治療院院長の辻です。当院で鍼灸を受けられて良くなられた方をご紹介する症例ブログ、食べたものが逆流するです。
■来院された方:八尾市在住・40代・女性
■主な症状:食後すぐに喉元まで食べ物が戻ってくる感じがある。
来院までの経緯
3ヶ月前から食後の逆流感に悩まされ、特に夕食後と就寝時に強くなる。
市販の胃薬を飲んでも毎回一時的で効果がなく、不安で来院。
初回来院時の主な悩み
初回のカウンセリングでお聞きしたこの方のお悩みポイント
- 食後すぐに喉元まで食べ物が戻ってくる感じがある
- 胸やけ、胃のつかえ感
- 喉の違和感や声のかすれ(ときに咳が出る)
- 横になると悪化する
- げっぷが頻繁に出る
初回来院時の体の状態
- 胃に熱がこもりつつ、脾の気虚の傾向も見られる
- 肝の緊張と胃腸の虚弱が共存している状態
- 心下部(みぞおち)に緊張感・圧痛あり
- やや赤み、目の充血あり
施術経過
■1回目~3回目
初回施術後、「胃の張りが少し楽」「げっぷの頻度が減った」と報告。3回目終了時点で、「日中の胸やけが軽減」「夜間の逆流が減った」。
4回目~6回目(1週に1回ペース)
5回目頃から「夕食後に横になっても逆流しにくい」状態。睡眠も深くなり、「夢を見る回数が減った」と実感
7回目~9回目(2週に1回ペース)
全体的な症状が安定。現在は月2回のメンテナンス通院に移行。食後も快適に過ごせるようになり、「外食も楽しめるように」
再発予防のため、ストレスマネジメントと生活習慣の指導を継続
この方にいただいた感想
数ヶ月前から食後に喉のあたりまで何かが戻ってくる感じがあり、毎日が不安でした。病院では薬をもらったのですが、根本的には良くならず…。
知人の紹介でこちらに来てみたところ、初回からお腹の張りが軽くなり、回数を重ねるごとに食後の逆流がほとんどなくなりました。
今では食事のたびに感じていた不快感がウソのように消えて、本当にうれしいです。夜もしっかり眠れるようになりました。
先生が毎回ていねいに話を聞いてくれたので、安心して通えました。ありがとうございました。
院長から
当院ではこの方のように、原因がよく分からず困って頼って来られる方が多くいます。どの方が来られてもそうですが、まずは詳しくお話をお聞きし、そこからどんな施術をしていくかを組み立てていきます。
今回のケースは、【1】胃の気を下げ、みぞおちの緊張を取る【2】肝の緊張を和らげ、胃腸の働きを安定させる順番で施術をすすめていきました。
食後の不快な逆流や胸やけは、日々の生活の質を大きく下げてしまいます。
東洋医学では、こうした症状を「胃の気が逆流している状態」ととらえ、全身のバランスを整えることで改善を目指します。
今回の方も、原因を一つに絞るのではなく、胃の弱り・ストレス・睡眠の質などを丁寧に整えていくことで、自然と症状が落ち着いていきました。
「病院では異常なし」と言われても、つらさを抱えている方は少なくありません。
あきらめず、一緒に体を整えていきましょう。食事を楽しめる毎日を取り戻すお手伝いができれば幸いです。