これって夏バテなの?【症例】
こんにちは、癒鍼堂治療院院長の辻です。当院で鍼灸を受けられて良くなられた方をご紹介する症例ブログ、今回は『これって夏バテなの?』です。
■来院された方:羽曳野市在住・30代・女性
■主な症状:食欲がわかない。胃が重い。便がゆるい。
来院までの経緯
毎年、夏になるとなんとなく調子が悪くなるという自覚はあったものの、「夏だから仕方ない」と我慢していたそうです。
今年は特に、エアコンの効いた職場で長時間過ごすことで手足の冷えと胃腸の不調が強くなり、夜も眠りが浅く、疲れが抜けない状態に…
「冷たいものを控えてもなかなか回復しない」「病院では異常がないと言われたけど、つらい」
そんな思いから、当院のホームページを見てご予約くださいました。
初回来院時の主な悩み
初回のカウンセリングでお聞きしたこの方のお悩みポイント
- 食欲がわかず、毎日なんとなく胃が重い
- 朝起きても疲れが取れず、日中はぼーっとしてしまう
- 冷房の部屋に長時間いると手足が冷たくなりだるさが増す
- 冷たい飲み物を控えても、お腹の調子が戻らない
初回来院時の体の状態
- おなかが冷えていて、力が入らない感じ
→ 特におへその下がひんやりしていて、触るとやわらかい状態でした。 - 舌がむくんでいて、白っぽい苔(こけ)がついていた
→ 胃腸の働きが弱っていて、体に余分な水分がたまっているサインです。 - 脈が弱く、全体的にエネルギー不足の状態
→ 疲れやすさややる気が出ない原因にもつながります。 - 手足が冷たく、体がなんとなく重だるい
→ エアコンの冷え+体の中のめぐりの悪さが影響していました。
施術経過
■1回目
施術後、「お腹がぽかぽかする」「少し食欲が出てきた」との声。
2回目(5日後)
体の重だるさが少し軽くなり、夜の眠りが深くなってきた。
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「冷えのぼせ」の状態もあったので、手足の冷えと内臓の働きを整える施術へ切り替え。
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ご自宅でもお灸を1日1回続けてもらうようアドバイス。
3回目(5日後)
食欲がほぼ回復し、朝の目覚めもスッキリ!
「仕事中にボーッとしない日が増えました」と嬉しい変化
最後に体質に合ったツボへの施術と、季節の過ごし方をアドバイスして終了。
この方にいただいた感想
「夏に体がこんなにしんどくなるなんて思っていませんでした。
冷たいものも控えていたのに、なぜかずっとだるくて…
病院では“異常なし”と言われても、毎日つらかったんです。でも、先生に“これは東洋医学でいう夏バテですよ”と
ていねいに説明していただいて、すごく安心できました。お灸も気持ちよくて、お腹の中からじんわり温まる感じがして、
通ううちに少しずつ食欲が戻ってきました。
今は冷房の中でも前ほどつらくありません!体の声をちゃんと聞いてもらえたことで、
心も少しラクになった気がします。ありがとうございます。」
院長から
当院ではこの方のように、原因がよく分からず困って頼って来られる方が多くいます。どの方が来られてもそうですが、まずは詳しくお話をお聞きし、そこからどんな施術をしていくかを組み立てていきます。
今回のケースは、【1】冷たい飲食の控えと、胃腸を温める食事のアドバイス【2】お腹と足元を中心にしたやさしい鍼とお灸【3】ご自宅でもできるセルフケア(お灸・湯船)をご提案の順番で少しずつ身体を整えていきました。
東洋医学では「夏の不調=内側の冷えと気の不足」ととらえます。
つらい症状だけを一時的に楽にするのではなく、体質から整えて再発しにくい状態へ導くことを大切にしています。
「なんとなくしんどい」
そんな体の声を放っておかず、早めにケアしてあげてくださいね