自律神経の乱れからおこる/不眠
🌙 自律神経の乱れから起こる不眠とは?
「眠りたいのに眠れない」「夜中に何度も目が覚める」「朝、ぐっすり眠れた感じがしない」
そんなお悩み、ありませんか?
これらの不眠の背景には、自律神経の乱れが関係していることがよくあります。
自律神経とは?
私たちの身体は、「交感神経」と「副交感神経」という2つの自律神経のバランスによって、活動と休息をうまく切り替えています。
・交感神経…昼間の活動時に優位(身体を元気に動かす)
・副交感神経…夜間やリラックス時に優位(身体を休める)
ところが、ストレスや生活習慣の乱れ、季節の変わり目などでこのバランスが崩れると、夜になっても交感神経が過剰に働いてしまい、脳や身体が休めなくなるのです。これが、自律神経の乱れからくる「眠れない状態」です。
🌿 東洋医学からみた不眠
東洋医学では、不眠は「心(しん)」「肝(かん)」「脾(ひ)」などの臓腑のバランスの乱れと関係していると考えます。
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「心」と「肝」が熱をもちやすいタイプ:イライラ、夢が多い、寝つきが悪い -
「血」が不足しているタイプ:眠りが浅い、ちょっとした物音で目が覚める、動悸を伴う
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「脾」が弱っているタイプ:食欲不振や疲労感があり、体力が落ちて眠れない
それぞれの体質や症状に合わせて、気血の巡りを整えたり、心を鎮めるツボや漢方、養生法を取り入れることで、自然な眠りをサポートします。
☘️ まずはおすすめの生活習慣の見直し
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・寝る前のスマホやカフェインを控える
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・毎日同じ時間に起きる
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・軽いストレッチや深呼吸で副交感神経を優位にする
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・自分に合った「気持ちいい」と感じるリラックス時間をつくる
眠れない夜が続くと、心も体もつらくなってしまいます。
でも、それは「あなたの心が弱いから」ではなく、体のバランスが一時的に乱れているだけ。
東洋医学のやさしいアプローチで、自分本来のリズムを取り戻してみませんか?
🌿 不眠におすすめのツボ4選
① 神門(しんもん)
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場所:手首の小指側、手のひら側のくぼみ
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効果:心を落ち着け、不安やイライラをやわらげる
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押し方:軽く3秒ほど押して離すを5〜10回繰り返す
「心」のツボとも呼ばれ、精神的な緊張を緩めてくれる代表的な安眠ツボです。
② 内関(ないかん)
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場所:手首の内側、手首から指3本分ひじ側の中央
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効果:自律神経を整える、胃の不調・乗り物酔いにも効果的
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押し方:親指でじんわりと押し、深呼吸しながら10秒キープ
自律神経のバランスを整えるので、不眠だけでなくストレスにも◎。
③ 太衝(たいしょう)
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場所:足の甲、親指と人差し指の骨が交わるところのくぼみ
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効果:「肝」の気を整え、イライラや緊張を鎮める
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押し方:少し強めに押してゆっくり離す、左右ともに行う
東洋医学で「肝」は自律神経に深く関係しており、感情のコントロールにも大切なツボです。
④ 失眠(しつみん)
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場所:かかとの真ん中(足裏側)
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効果:眠気を促す、ぐっすり眠れるようサポート
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押し方:入浴後など体が温まった状態で、親指でじっくり押す
「眠りを失う」という名前のツボですが、実は眠りを取り戻すためのツボなんです。

🌙 ツボ押しのポイント
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呼吸を深く、ゆっくり:リラックスが大事です
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力を入れすぎない:痛気持ちいいくらいが目安
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夜のリラックスタイムに:お風呂上がりや就寝前が効果的